床の不陸を調整せず、扉(鏡板)の納まりに影響が出た事例


 

ある現場で、ステンレス天板の交換という作業を見る機会に恵まれました。

さて、まずはガス、水道の配管を外します。

そして、コーキングを切って、カウンター固定金具のビスを外し、天板を取り外しました。

ここで驚いたのは、向かって右のシンクキャビ(エンド側)の側板の上にスペーサーが載っていたのです。

RIMG1965_21

思わず、「あっ」と言ってしまいました。

この現場は、お施主様がカウンターの水平にとてもナーバスで、以前、一度カウンターを外して調整したことがあるのです。

その時、シンクキャビと天板の間に挿入したものと思われます。

しかし、これはやってはならぬことです。

本来はこのスペーサーはシンクキャビの下に挿入しなければならないものです。

この状態では、シンクキャビはエンド側がスペーサー分だけ低く設置されているということになりますね。

そうするとどうなるか。

シンクキャビの直方体がゆがみ、引き出しレールの左右の高さがちょっと違ってきます。扉の納まりにも影響してきます。

また、スペーサーの挿入されている箇所以外は、シンクキャビとカウンターの間に隙間があることになります。そこに上から荷重をかけると、その都度カウンターがたわむことになります。何にも影響が無ければ別に良いのですが、、。

さて、その後、無事にカウンターの交換は終わり、仕上げに扉の調整をすることになりました。

すると、最後、シンクキャビの引き出しの鏡板の調整がうまくいきません。

キャビネット本体がゆがんで設置されているから当たり前でしょう。

結局、シンク前の幕板とその下の引き出しの間隔は、右に行くにつれて広い状態のままです。

お施主様からのご指摘がなかったため、めでたく工事完了となりました。

しかし、全ての不具合は、床の不陸に対してしっかりとスペーサーを挿入して水平をとらなかったことから始まっています。

もしかするとこの現場ではずっと何も不具合が発生しないかもしれませんが、それは幸運と言うだけで、施工レベルが低いことは確かでしょう。

 


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