シンクの錆


これは発生すると頭を悩ませますね。

 

なぜかというと、「ステンレスは錆びないはず」と思っている方が多いし、ご存じの方でも「錆びにくいはずなのになぜ?」と思われるのは当然です。

 

<原因>

 

その1:塩化物イオンによるもの

・塩素系漂白剤を使用した後に、すべて洗い流されず表面に残っていた。

・食器やふきんを漂白するため、塩素系漂白剤の薄め液をシンクにためていて、それが長時間にわたってしまった。

・塩や味噌、醤油をこぼしたままにしておいた。

 

その2:もらい錆によるもの

・鉄製の物(包丁、缶)をシンクの中に置いておくと、シンクと接する部分が水で錆び、その錆がシンク表面に付着した(もらい錆)。

・もらい錆を放置したため、その部分が空気と触れなくなり、不動態皮膜を形成しなくなった。

 

<除去方法>

 

軽度のもらい錆の場合は、中性洗剤とスポンジで落とすことが出来ます。

それでも落ちない場合は、クリームクレンザーで優しく拭き落します。

(クレンザーの粒子で表面に微小の傷が付くことがありますので、ステンレスの仕上げがヘアラインの場合は、目に沿った方向にこすってください。)

 

<予防>

 

なんといっても予防が大切です。

お使いのキッチンの取扱説明書には、「使用後は、水で洗い流してふきんで拭き上げてください。」とあると思います。

なぜ拭き上げる必要があるのでしょうか。

錆の予防の観点からいいますと、「塩化物イオンを表面に残さない」ということです。

塩化物イオンがステンレス表面の不動態皮膜を壊してしまうのを防ぐのです。

 

<マメ知識>

ステンレスは、なぜ錆びにくいのか。

表面が「不動態皮膜(ふどうたいひまく)」という膜に覆われているので、内部の鉄が酸素と結び付かないからです。

「不動態皮膜」というのは、クロムと酸素が結合してできた膜です。その結合が安定していると、水がかかっても中の鉄分と酸素が結合することはほとんどなく錆びは生じないと考えられます。

 

ただ、表面に塩化物イオンがあると、それが原因となって不動態皮膜を破壊し、そこから錆びが発生することがあります。(孔食、すきま腐食という現象ですが、ここでは詳しく触れません。)


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