キッチン取付の際の「水平」「直角」の重要性


 

キッチンのクレームでメーカーの(技術)担当者を呼ぶと、彼らがまずチェックするのは「水平」が確保されているかどうかのようである。というか、表立って水平を図ることは無いけれども、基本事項として気に留めていることは確かです。

もちろん、リフォーム現場などでは床の不陸など当たり前だし、新築でも完全な「水平」「垂直」は無いといっても良いと思います。

しかし、キッチン設置時にそこを甘くみると、後々のトラブルにつながります。

「引き出しが最後まで閉まらない。なんとなくスムーズさに欠ける。」「フライパンにひいた油が偏る。」「シンクの一部に水が残りやすい。」「扉の調整が出来ない。」等々、さまざまな症状の温床になります。

キッチンは一度設置してしまうと取り外すのが大変です。床・壁の仕上げとの関係もありますし、ガス・水道とも接続されています。ですから、水平・垂直は設置時に念入りに調整・確保しなければいけません。

システムキッチンは直角に構成された箱の集まりですから、融通が利きません。したがって、「水平」「垂直」に調整されていない場所に設置されると「ゆがみ」「たわみ」が生じた状態で固定されてしまいます。

キャビネット、カウンターなど部材を取り付ける時にはビスを力のあるインパクトドライバーで「揉み込み」ますから、見た目は「ピタッ」とおさまりますし、施工する側も隙間を力で是正する快感のようなものがあります。しかし、内部には「ゆがみ」「たわみ」が生じ、ずっと「内部応力」というものが存在し続けることになります。

この「内部応力」は元に戻ろうとする力ですから、その力が強ければ隣接する部材を動かすことにもなり、力が大きくなくても、そこ(応力がかかっている箇所)に何かキズが付くと割れが生じやすくなります。

したがって、キッチンの取付施工にあたっては、融通のきかないシステムキッチンという箱の集まりの各所に「ゆがみ」「たわみ」が生じないように、建築との間の「隙間を埋めて取り付ける」のがコツです。そうすればキッチン本体にストレスがかからず、トラブルも減るでしょう。

最近は、住宅メーカーさんの施工品質が高く、建築側の「水平」「垂直」の精度が良いために、キッチンの施工業者もそれに甘えてしまい、水平など適当に考えているように見えるケースもありますが、基本中の基本はしっかりとしておくのがプロだと思います。

 


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